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第5回 ソーシンキホンコーソウ

みなさん、おはようございます。あるいはこんにちは、こんばんは
北本市政策推進部の中の人です。
広報きたもと2月号はご覧いただけましたか。成人式の特集では、たくさんの若者が未来を語ってくれていました。大人である我々はその思いを繋げるべく、まだまだ頑張っていかなくちゃいけないですね。

さて、今回は、ソーシンのキホンコウソウの話。漢字で書くと基本構想ですね。
第1回目でも書きましたが、ソーシンは
『北本市が将来どのようなまちでありたいのか、また、そのためにはどのようなことに取り組んでいかないといけないのかを明確にするもの』であり、
北本市の最上位計画となるものです。

ソーシンの構成は下の図のとおり。
北本市では、「基本構想」「基本計画」「実施計画」の三層構造としています。

で、今回お話しするのが、この一番上の「基本構想」。
ソーシンの一番重要な部分と言ってもいいと思います。

これは、今後の北本市のまちづくりの方向性を明らかにする指針として定めるもので、市民の皆さんと市との協働による魅力あるまちづくりを推進することを目的としています。

これまでもお伝えしてきた少子高齢化の状況や各種データ、市民の皆さんが考えているまちづくりを踏まえて作り上げていくものです。

では、現在策定中の第6次ソーシン基本構想(素案)その中身に触れていきます。

この基本構想は、令和8年から令和17年までの10年間が計画期間で、
「Ⅰ目的と期間」 から 「5政策の大綱」まで5つの項目で構成しています。
1の目的と期間はこれまでに述べたとおりです。

それでは、「2の将来都市像と基本理念」から順に説明を。

2 将来都市像と基本理念
「緑にかこまれた健康な文化都市」

この言葉って、どこかで聞いたことありませんか?
これ北本市ができたときからずっと描いている将来都市像なんです。

北本市のあるべき姿として、これまで約50年間変わらずに位置付けています。
ほかの自治体では、計画ごとに将来都市像を変えているところもありますが、北本市はずっとこれを定めています。

変わらないなんて、味がない。新鮮味がない。進化してない。古臭い。なんて思うかもしれないけど、「緑にかこまれた」北本市っていうのは市民の皆さんがずっと変わらずに持っている印象だと思います。

「健康な文化都市」というのも、言葉が同じでもそれぞれの時代で目指す姿として変わっているもので、今の時代で言うとまちの持続可能性=健康な文化都市(まちが健康でないと維持できない)というワードにもつながるものであると考えています。
他にも、子ども、お年寄り、働いている人や住んでいる人みんなの健康であったり、社会教育や歴史・文化にも力を入れているまちといったワードにもつながるなど、まさしく今も昔も北本市を表すのにぴったりな将来都市像であると思っています。

また、将来都市像の実現を目指すための基本理念は
「みんなの力で築く、誰にとってもやさしいまちづくり」
としました。
第5次ソーシンでは「市民との協働による持続可能なまちづくり」とちょっと固めな言葉でしたが、将来を担う子どもたちにも分かりやすいフレーズを選び、この計画がもっと身近なものとなればよいとの思いも込めています。

Ⅲ 推計人口
前回第4回で、人口の話に触れました。
では、将来的にはどうなっていくのでしょうか。気になる推計は、下のグラフをご覧ください。

これは、国立社会保障・人口問題研究所(社人研。シャジンケンって呼ばれています)が令和5年12月に公表した「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」 と直近の人口動態を基に、これからの人口を推計したものです。
前回、北本市が社会増となっているとお伝えしたものの、やはり少子高齢化の影響により人口は減っていくと推計しています。
令和7年の人口は約65,200人
令和17年の人口は約58,500人
25年後の令和32年には約47,700人
25年間で約3/4にまで減ってしまいます…

年齢構成を見てみると、65歳以上の人口は変わらないものの、社会を支えている15-64歳や子ども達の人口は約4割減り、高齢者の占める割合が大きくなっていきます。

■人口の変化を踏まえたまちづくりの方向性
日本全体で人口が減っていく中、北本市だけ人口が増えていくなんてことは考えられません。
一方で、コロナ禍以降の世界は、DX、いわゆるデジタルを活用した社会へと急速に変わってきました。
これからのまちづくりは、この人口減少の中、こうした社会の変化に対応し、それを活力にしながら持続的な発展に向け取り組んでいく必要があります。

今回策定する第6次ソーシン基本構想では次の3つを基本にまちづくりに取り組むものとして案を作りました。

ア 定住人口の維持及び交流人口・関係人口の増加
イ 地域資源を生かしたまちづくり
ウ 持続可能な行財政運営

どの言葉もちょっと固いので柔らかくしてみると

ア 今住んでいる人にこれからも住んでもらいながら、北本に来てくれる人、関わってくれる人を増やして、みんなで地域の課題を解決していく

イ 北本には豊かな自然や、誇れる歴史や文化がある。これを大切にしながら、そして有効に活用して、住み続けたいまちづくりを進めていく

ウ 市に入るお金と使えるお金は限られている。デジタルを使った効率化や、公共施設の見直しなどバランスを取りながら、未来に続くまちづくりを進めていく

こんな感じでしょうか。要するに北本に関わっている人たちみんなが、今だけじゃなくて、次の世代、またその次の世代へとつながるまちづくりをしていこう。っていうことが大事なんだと思っています。
今回はちょっと長くなってしまったのでこの辺で。

次回は、キホンコウソウの後編。
どう話したらみんなに分かりやすく伝わるか。いったん頭を休めてじっくり考えてみますね。


すでに広報でもお知らせしていますが、この基本構想(素案)はこれからパブリックコメントと市民説明会を実施します。
是非とも皆さんのご意見をお聞かせください。

これまでのソーシンはこちらをチェック↓↓